Fedora は伝統的に豊富な開発ツール群が含まれています。以下は、このリリースの Fedora に含まれる開発ツールに対する多くの改良の注目点です。
Fedora 17 は
gcc,
gcc-c++,
gcc-gfortran,
gcc-objc, および
gcc-gnat のバージョン 4.7.0 が含まれます。この更新は、C と C++ だけではなく、Ada や Fortran というコンパイラーの gcc シリーズに対する数多くの変更を含みます。完全な詳細は、
http://gcc.gnu.org/gcc-4.7/changes.html にある GCC 4.7 リリースシリーズの変更点を参照してください。
いくつかの注目点:
IRIX 6.5, MIPS OpenBSD, Solaris, Tru64 UNIX 5.1 および数多くのレガシー ARM プラットフォームを含む、いくつかの推奨されないアーキテクチャー
C, C++ および Fortran における OpenMP 3.1 のサポート
C11 および C++11 標準の更新へのさらなるサポート
Ada の新しいデバッグ柔軟性
Fortran における数多くのパフォーマンス向上
多くのオプティマイザーの改善
さらに ARM, AVR, IA-32/x86-64, MIPS, PowerPC/PowerPC64, SH および SPARC においてプラットフォーム固有の改善があります。
Haskell プラットフォームは最新の 2011.4.0.0 リリースに更新されました。
スリムダウンされたバージョンの JBoss AS 7 (jboss-as) が、Fedora 用にパッケージされました。 JBoss AS 7 は、高速で、モジュラーで、軽量な、Java EE 準拠のアプリケーションサーバーです。現在、JBoss AS 7 Web Profile だけがサポートされています。 Full Profile のサポートは、将来のリリースで追加される予定です。
数多くのバグ修正に加えて、
doxygen 1.7.6.1 は次のものを含みます:
選択されたメンバーが HTML 出力で軽くハイライトされるようになりました。(GENERATE_TREEVIEW が有効なとき)
ナビゲーションツリー(GENERATE_TREEVIEW)は、インデックスと同じ情報を表示します。
レイアウトのナビゲーションセクションは、ナビゲーションツリーで表示されるものも制御するようになりました。
クラスあるいは構造体が多くの(>15) 同じ型のメンバーを持つとき、最初の10だけが、UML ダイアグラムに表示されます。
JavaScript ベースの検索エンジンの出力をよりコンパクトにしました。
フランス語の翻訳の更新
PHP heredoc と nowdoc construct のサポートを追加しました。
> オペレーターオーバーローディングの場合の、クロス・レファレンス機能のサポートが追加されました。これには、BUILTIN_STL_SUPPORT が有効な場合の、 std::auto_ptr,std::smart_ptr,std::unique_ptr そして std::weak_ptr が含まれます。
GNU Emacs がアップストリームから最新の事前リリース 24.0.93 に更新されました。
git が 1.7.9 に更新されました。Fedora 16 は 1.7.7 が含まれていました。
由緒ある版数管理システム (rcs) が 5.8 に更新されました。
更新は次のものが含まれます:
GPLv3+ ライセンス化
用語の変更: "パス" から "ファイル名" に
RCS パッケージに変更
Info 形式の新しいドキュメント
設定オプションの廃止: --with-diffutils
いくつかの方法において設定の厳密化、他における弛緩化。
新しい設定オプション: --enable-suid[=setreuid]
新しい設定オプション: --disable-mmap
新しい設定オプション: --enable-mailer=PROG
新しい設定オプション: --enable-compat2
"make install" 前に "make check" できます。
他の変更
すべてのコマンドは ‘--help’ および ‘--version’ を受け付けます。
著者と状態に、すべて数字の文字列が使えるようになりました。
RCS_MEM_LIMIT 環境変数が、標準入出力のしきい値を制御します。
RCS が 2GB よりも大きなファイルを処理できるようになりました。
RCS ファイルのパススルー ‘commitid SYMBOL’ が組み込まれました。
RCS ファイルの最上位の文法が凍結されました。
RCS ファイルの構文検証がより簡単になり、完全になりました。
ci -m, rcs -m を用いた空のログメッセージを指定できます
日付のオプションがさらにいくつかの日付のみの形式を受け付けます
bugzilla 4.0.4 は、以前のバージョンにあった多くのセキュリティ問題を修正しました。さらに、新リリースでは、システム管理者がオートコンプリートを無効にすることができるようになった他、多くの小さなバグを修正しました。詳しくは、
http://www.bugzilla.org/ を参照下さい。
bzr 2.5 は、基本的にはバグ修正リリースですが、それは新しい安定版バージョンであり、将来のバグ修正はそれをもとにします。
Fedora 17 は
highlight 3.7 が含まれます。バージョン 3.6 の改善は次のものが含まれます:
Fedora 17 に monodevelop 2.8.5 が採用されました。多くの新機能のうちには: